Friday, December 16, 2022 5:56 AM

日産・ルノー交渉、年内合意見送り

 日産とルノーとの提携関係見直しに関する年内の決着は厳しい情勢だ。EV関連特許などの取り扱いで主張に依然、隔たりがあり、ルノーによる日産への出資比率引き下げ交渉も合意に至っていない。交渉に詳しい日産関係者4人が明らかにしたと、ロイターが報じた。

 関係者の1人は「EV新会社の上場を2023年後半に予定するルノーが合意を急いでいるのに対し、日産側は第三者企業への技術流出の懸念もあり、反対する声が強い。

 別の関係者は「欧州では来週からクリスマスなどの長期休暇に入るため、年内の合意はかなり厳しい」と話している。

 ルノーは日産への出資比率を引き下げる代わりに、EV新会社への参画と出資を日産と三菱自に求めている。ただ、日産とルノーは20年以上にわたり提携関係にあり、共有している特許が多くあるため、知的財産が複雑になっている。