Monday, December 19, 2022 11:32 AM

ツイッター利用者投票、マスク氏はCEOを辞任すべきという結果に

 イーロン・マスク氏がツイッター(Twitter)のCEOを辞職すべきかどうかをみずから問う投票を実施したところ、賛成57.5%、反対42.5%という結果が出た。

 CNNによると、10月に総額440億ドル(約6兆円)で買収したツイッター(Twitter)のCEOに就任した同氏は、「ツイッターのトップから自分が退くべきか」と利用者らに問うた投票を12月18日の夕方にツイッター上でみずから開始し、13日午前6時(米東部時間)に締め切った。多数の有名人を含む1750万以上の票が世界中で投じられた。

 同氏は、ツイッターのCEOのに就任したのち、取締役会を解散し、Cスイート(C-Suite=役職名に「最高」がつく幹部職)らを総入れ替えし、従業員の大量解雇を実施し、凍結されていたツイッター・アカウント群を再開させ、同氏を取材するジャーナリストらのツイッター利用を禁止した。そのため、同氏への批判は最近、高まる一方だった。同氏はそこで、進退を投票で決めるという荒唐無稽の策に出た。投票開始時には、「投票結果に従う」と同氏はツイートした。

 13日午前11時(米東部時間)現在、マスク氏は投票結果にまだ反応していない。

 マスク氏は、マサチューセッツ工科大学の人工知能研究者レックス・フリッドマン氏がツイッターCEO職を引き受けてもよいとツイートしたことに対し、「ツイートのCEOを務めるには、苦痛がよほど好きでないとだめだ」「ツイッターは5月から破産街道まっしぐらだ」とツイートした。

 マスク氏はその後、「後継者はいない」「問題はCEOを見つけることではなく、ツイッターを存続させることができるCEOを見つけることだ」とツイートした。

 仮にマスク氏が投票結果に従ってツイッターのCEOを辞職したとしても、同氏はツイッターの所有者として同社の運営権限をにぎり続けることに変わりない。

 同氏は、ツイッターの旧経営陣に代わって、ベンチャー・キャピタリストらや友人たちを協力者として起用し、数々の重要な変革を同社にもたらすことを検討している。投資家のジェイソン・カラカニス氏やクラフト・ベンチャースのデイヴィッド・サックス氏、アンドリーセン・ホロウィッツ氏のベンチャー・キャピタル会社の幹部で元ツイッター管理職のスリラム・クリシュナン氏がツイッターの変革に取り組んでいる。

https://www.cnn.com/2022/12/19/tech/elon-musk-twitter-ceo-poll/index.html