Wednesday, January 11, 2023 5:57 AM

クアルコムの新チップ、運転支援とコクピット機能に対応

 モバイル通信用半導体大手クアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies、カリフォルニア州)は、運転支援と娯楽などコクピット機能の両方を処理する自動車用プロセサー・チップ「Snapdragon Ride Flex SoC」を発表した。

 ロイター通信によると、クアルコムの自動車部門責任者ナクル・ドゥガル氏は「これらの機能は従来別々のチップで処理されていたため、統合することでコスト削減が可能になる。明らかに物理的な箱の数が減り、一つの箱に収まる。必要なメモリー量も減り、余分な外部コンポーネントも減る」と話している。

 クアルコムは近年、着実に自動車事業を強化しており、2022年9月の決算発表では自動車事業の売上高が300億ドルに増えたと発表した。

 電気自動車(EV)や車に搭載される自動運転機能の増加を背景に、自動車メーカーが使う半導体部品の数は急増。自動車市場はチップメーカーにとって重要な成長分野になっている。

 ドゥガル氏によると、新しいチップはすでに自動車業界の顧客が試験導入しており、24年上半期には商業的に提供できる見込みだという。