Monday, January 23, 2023 5:59 AM

ハーツ、デンバーで車両電動化プログラム始動

 レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングス(本社フロリダ州)は、コロラド州デンバーを皮切りに、効率的な電気自動車(EV)への移行を目的とした国内自治体との共同プログラム「ハーツ・エレクトリファイズ(Hertz Electrifies)」を開始した。

 オートモーティブ・ニュースによると、同プログラムは、EVの保有台数と充電インフラの強化、教育と雇用創出、経済機会の拡大、地域社会の関与、都市計画分析…という5つの柱で構成される。

 ハーツのスティーブン・シェアCEOは「ハーツが北米最大のEVレンタル車両群(フリート)構築に投資する理由は、未来の輸送手段におけるEVの役割にある」と述べた。同社のフリートにはテスラ、ポールスター、ゼネラル・モーターズ(GM)のモデルが含まれる。

 デンバーでのハーツ・エレクトリファイズ展開は、マイケル・ハンコック市長との協力で始動した。最大5200台のEVを貸し出し、デンバー国際空港とハーツの拠点にレベル2(通常速度)と急速充電ステーションを組み合わせて設置する予定。充電器の設置は、同社とBPパルス(英石油大手BPのEV充電事業)とのパートナーシップが支援する。

 また、経済機会の拡大の一つとして、配車サービス用にハーツ車を使いたいドライバーはプログラムを利用してEVをレンタルできるようになる。さらにプログラムでは、移動サービスが十分行き届いていない地域でEVやその他の自動車が利用しやすくなるよう、地域社会と協力するほか、EV関連の教育機会の提供支援も行う。