Tuesday, January 31, 2023 5:58 AM

トヨタ、dSPACEのSILシミュレーションを採用

 トヨタは、電動車開発に用いるSIL(Software-in-the-Loop)シミュレーションに、エレクトロニクスの開発ツールなどを提供するドイツのディースペース(dSPACE)のシミュレーション・プラットフォーム「VEOS」を採用している。

 dSPACEのプレスリリースによると、最新の車両開発では、適切な電子制御システム(ECU)を備えたパワートレインが重要になっており、トヨタは開発の早い段階からシミュレーションを導入するモデルベース開発(MBD)環境の導入を強化している。SILシミュレーションでSPACEのPCベースのプロセス最適化用シミュレーションプラットフォーム「VEOS」を用いることにより、dSPACEのソフトウェア「SystemDesk」で作成したバーチャルECUをコンピューター上でさまざまなバーチャル車両(プラントモデル)に統合できるようになった。

 開発者はSILシミュレーションを通じて、パワートレイン、特に関連するECUソフトウェアに関する知見を早期に得られ、アルゴリズム(コンピューターによる計算の手法)やシステム全体の開発、改良に直接役立てられる。

 トヨタの開発者からは、テストサイクルの短縮化と、再現性に優れた結果検証が可能になったとの報告が寄せられている。トヨタのパワートレインテスト環境構築部門の責任者である金子広孝氏は「新しいパワートレイン制御の検証に際して、VEOSをベースとした信頼性の高いdSPACEのソフトウェアシミュレーションプラットフォームを活用し、制御ソフトウェア開発のフロントローディング化を実現できた」と話している。

 トヨタはその後のHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションでも、dSPACE SCLAEXIOとのツールチェーンを形成したことにより、テストシナリオやパラメータ化モデルなどの知見をSILからHILに円滑に活用し、量産用ECUの検証および妥当性確認に必要な工程数を削減している。

https://www.dspace.com/en/inc/home/news/dspace_pressroom/press/toyota-relies-on-software-in-t.cfm