Friday, October 21, 2016 10:07 AM

米、民泊関連の規制強化へ 違法ホテル化助長とNY州

 民泊仲介大手エアビーアンドビーの事業活動を締め付けようとする動きがニューヨーク州で強まっている。違法ホテル化を助長しているとの批判を受け、民泊関連事業への規制を強化する法案が州議会で通過。クオモ知事の署名による成立を待つ段階だが、エア社は法廷闘争に持ち込む構えだ。日本と同様、民泊を巡る利害の調整が難航している。

 エア社は一戸建てや集合住宅の居住者らが空き部屋を他人に貸し出すことをウェブサイトで仲介。居住者は手軽に収入を得られ、借り手は総じてホテルより割安に宿泊先を確保できる。「シェアリングエコノミー(共有型経済)」の一つと注目されている。

 全米屈指の観光地ニューヨーク州のホテル業界は早くからエア社を警戒し、ロビー活動を展開。2010年には居住者不在の集合住宅を、ホテルのように短期滞在用に貸し出すことを禁じる法律が施行された。(共同)