Friday, October 21, 2016 10:09 AM

無年金64万人を救済 法案、今国会成立へ

 無年金の人を救済するため、年金を受け取るのに必要な加入期間(受給資格期間)を25年から10年に短縮する年金機能強化法改正案は21日、今国会で成立する見通しとなった。同日に衆院厚生労働委員会で審議入りした。野党も賛成の意向のため、早ければ来週にも衆院を通過する。成立すれば、来年10月にも約64万人が新たに年金を受け取れるようになる。

 一方、支給額の抑制を強化する年金制度改革法案には、民進党が反発を強めており、審議入りのめどが立たない状況が続いている。

 塩崎恭久厚労相はこの日の衆院厚労委で、年金機能強化法改正案について「無年金の問題は喫緊の課題。速やかに可決してほしい」と述べた。野党側の柚木道義筆頭理事(民進党)は記者団に「こちらとしても早期に成立させたい」と話した。(共同)