Wednesday, March 15, 2023 11:56 AM

オープンAI、LLMの最新版となるGPT-4を発表

 チャットGPT(Chat Generative Pre-trained Transformer)を開発したことで世界中で一躍知られるようになった生成人工知能(generative artificial intelligence)開発新興企業オープンAI(OpenAI、サンフランシスコ拠点)は3月14日、同社の根幹技術である大規模言語モデル(large language model=LLM)であるGPT(Generative Pre-trained Transformer)の最新版「GPT-4」を発表し、多くの専門的試験において「人間レベルの性能」を示したと報告した。

 CNBCによると、チャットGPT-4は、旧版のGPT-3より大規模で、より多くのデータで訓練された。同モデルは、事実と異なる答えを出すことが少なく、暴走して禁断の話題(利用者に対し挑発的あるいは攻撃的な回答や有害な答え)を返すことも少ない、と同社は説明した。

 GPT-4の土台となるLLMの訓練には、同社に巨額を投資しているマイクロソフト(Microsoft)のアジュール(Azure)が使われた。

 オープンAIによると、GPT-4は、模擬司法試験で90%のパーセンタイル(計測値の分布を小さい数字から大きな数字に並べた場合に90%目に位置するという意味、つまり上位10%内の成績)、SAT(Scholastic Aptitude Test=高校生らが大学入学願書をそろえる際に提出する標準試験)の読解力試験で93%、SATの数学試験で89%の成績を収めた。司法試験で90%のパーセンタイルというのは、点数にすると300点に相当する。2021年の米司法試験の中央値は140.4だった。

 ただ、GPT-4はまだ完璧ではなく、多くの筋書きにおいて人間より劣り、事実を答える質問に対し創作内容を話したり、誤回答にもかかわらず正解だと主張したりする傾向がまだ解決されていない、と同社は説明した。

https://www.cnbc.com/2023/03/14/openai-announces-gpt-4-says-beats-90percent-of-humans-on-sat.html