Monday, April 03, 2023 11:56 AM

イーコマース新興企業のボックスト、チャプター11を申請

 ボックスト(Boxed)は4月2日、連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請し、ソフトウェア事業の売却を進めている、と発表した。

 2013年に中国人によってニューヨーク市で起業された同社は、大容量の食品をモバイル・アプリケーションまたはウェブサイト経由で小売業者らに直販するプラットフォームを運営している。同社は、倉庫型大規模小売店チェーン最大手コスコ(Costco)と比較される新興企業と位置づけられる。

 ロイター通信によると、ボックストは、破産申請にともなって、自社のサース(SaaS=software-as-a-service)かつイーコマース・プラットフォーム「スプレッソ(Spresso)」を売却することで資本金を集め、再生を図る計画だ。

 共同創業者のチェイ・フアンCEOは、資産売却と、事業縮小にともなう資金集めによって当面の運営資金と管理費をまかなう考えだ、と説明した。

 スプレッソは第一抵当権者に売却される。

 ボックストは、現金預金やそのほかの流動資産の大半をシリコン・ヴァリー銀行に預けていた、と同銀行の経営破綻時に明らかにしていた。同銀行の破綻がボックストのチャプター11申請にどれほど影響したかについては明らかではない。

https://www.reuters.com/business/retail-consumer/e-commerce-firm-boxed-inc-files-bankruptcy-eyes-software-unit-sale-2023-04-03/