Tuesday, April 11, 2023 6:56 AM

クオンティヴ、各社の事業戦略を支援する生成人工知能機能を提供

 業績管理や事業戦略意思決定の支援技術を提供する新興企業クオンティヴ(Quantive、デンバー拠点)は、生成人工知能を活用した機能を中核製品に統合する機能強化に注力している。

 ベンチャービート誌によると、クオンティヴは、会社らが打ち出した業績目標をどれだけ達成しているかを管理するためのプラットフォーム「クオンティヴ・リザルツ(Quantive Results)」を提供している。生成人工知能技術を応用することで、重要業績評価指標(key performance indicator=KPI)を自動的に追跡できるように、利用会社らのそれぞれの戦略実行を支援する。

 同社は、2021年末に1億2000万ドルの資金調達に成功した。その資金をもとに2022年6月に、人工知能技術を提供するクリフAI(Cliff AI)を買収した。クオンティヴは現在、その買収を通じて取得した事業資産をクオンティヴ・リザルツに統合している。

 今回発表した一連の機能刷新には、クリフAIが構築した技術のほか、マイクロソフトのクラウド・サービス「アジュール(Azure)」から提供されているオープンAI(OpenAI)のGPT-3といった生成人工知能モデルが含まれる。

 「クリフAIは、大量のデータセットに含まれている異常値を検出するためのプラットフォームだ」「われわれはそれを活用して大量の事業関連データを追跡して傾向を特定かつ予想するための能力を構築した」と、クオンティヴの共同設立者兼CEOのイヴァン・オスマク氏は話す。

 会社らは戦略を実行するにあたって実績を数値で把握する必要があるが、多くの場合、どの数値をとらえるべきかがわからないこともある。クオンティヴはその問題を解決しようとしており、そこに生成人工知能を活用する意義を見出している。同社が追加したアスク・クオンティヴ(Ask Quantive)という新機能では、利用者らがチャットボットを使う感覚でどの数値を追跡すべきかを聞くことができる。

 「現在、われわれの営業担当者たちがそれを使っている。当社の担当者らがこれまでに話しかけたあらゆることを使ってアスク・クオンティヴのモデルを学習させてある」とオスマク氏は説明している。「重要なのは、文脈を考慮したうえで何が重要かを簡潔にまとめる能力だ。生成人工知能はその部分を助けてくれる」。

https://venturebeat.com/ai/quantive-enlists-generative-ai-to-help-improve-business-strategy-for-enterprise/