Tuesday, June 13, 2023 4:21 AM

ESGの測定および報告で技術活用がますます重要に

 事業の環境影響を正確に報告するうえで、データ関連技術の活用がますます重要になりつつある。

 ベンチャービート誌によると、ESG(environmental, social, and governance=環境、社会責任、企業統治)に関する取り組みを報告することは、多くの会社にとって戦略的活動となっている。米国証券取引委員会(SEC)は、同分野の報告要件を提案しており、投資家らもESGの指標を意思決定の際に検討するようになった。マッキンゼーの報告書では、フォーチュン500社の3分の2近くが2050年までの炭素排出削減目標を掲げている。

 一方で、信頼性の高いESGデータが欠如していることも指摘されている。キャピタル・グループ(Capital Group)が発行した2022年の「ESGグローバル・スタディー(ESG Global Study)」では、データの欠如が壁になっていると回答した北米の投資家らの割り合いは46%に達した。また、データとその分析ツールの標準化が必要だと考える回答者の割り合いは70%に上った。

 SAPの持続可能性関連事業責任者デボラ・カプラン氏は、ばらばらに存在するデータをいかに収集し、それらがなにを意味するかを理解することが会社や組織にとって最大の課題であり、きわめて重要だと指摘する。そのためには、効果的かつ効率的な技術活用が欠かせない。

 たとえば、廃棄物の排出量を評価するにあたって、ゴミ収集容器に検知器を取り付け、人工知能で測定および分析できるようにすれば、廃棄物の量や種類を含め、さまざまの情報ににもとづいて行動できるようになる。

 調査会社IDCでは、2024年までに会社らの30%がESGデータを管理するための技術プラットフォームを活用するようになると予想する。また、複数の事業所がある会社らにとって、分散したデータを統合することは大きな課題の一つだが、一つのプラットフォームに集めて人工知能を適用することが解決策になると見込まれる。

 IDCは、G2000社の45%が向こう3年以内に供給網管理に関して統合的な持続可能性管理体制を整え、データ報告を改善する結果、廃棄物の排出量を10%削減できるようになると予想している。

https://venturebeat.com/enterprise-analytics/why-data-driven-technology-is-the-key-to-esg/