Monday, October 24, 2016 10:16 AM
貿易黒字、震災前水準超す 4〜9月、24兆円
財務省が24日発表した2016年度上半期(4〜9月)の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が2兆4580億円の黒字だった。火力発電に使われる原油などの価格下落で輸入額が減り、1兆2848億円の赤字だった前年同期から黒字に転換。黒字額は東日本大震災の影響が本格的に表れる前の10年度下半期(2兆6億円)を上回った。ただ輸出は減少しており、貿易黒字が続くかは見通せない。
中国など新興国経済の減速を背景に輸出額は前年同期比9.9%減少し、リーマン・ショック後の09年度上半期(36.4%)以来7年ぶりの下落幅となった。円高で外貨建て取引の輸入額が目減りした影響が大きく、輸出数量では0.2%減にとどまっている。
年度半期ベースの貿易黒字は2期連続で、上半期では11年3月の震災後初めて。輸出額は34兆209億円で、アジア向けは台湾向けの鉄鋼などが振るわず11.1%減だった。米国向けは10.6%減で、自動車や鉄鋼の減少が大きかった。(共同)
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