Thursday, June 22, 2023 6:47 AM

公共充電所不足がEV普及の障害〜JDパワー調査

 電気自動車(EV)のスタイルや価格帯の選択肢が広がり、大手のテスラだけでなく多くのメーカーが需要に対応して生産を拡大する態勢を整えているが、公共充電網の整備が遅れているため、普及の障害になる可能性があることが、JDパワーの調査で分かった。

 グリーンカー・リポーツによると、調査は2023年2〜5月、米国内の消費者8136人を対象に実施された。新車購入を考えている人の26%がEVを検討する可能性が「非常に高い」と答え、前年同期の24%から上昇。EVを購入する可能性が「全体的に高い」と答えた人も61%と2ポイント上昇した。

 一方で、モデル数がこの1年で大幅に増えたにもかかわらず、EV充電器の増加率は前年同期比13%と22年末時点の33%から減速しており、これが消費者の多くがEVの購入をためらう最大の理由となっている。

 具体的には、49%がEVを購入しない理由として利用できる充電施設がないことを挙げ、テスラ車の購入を検討している人は、テスラを選ぶ大きな理由として充電施設を利用できることを挙げた。テスラ車のドライバーは、他のブランドのEVドライバーよりも年間走行距離が長い。

 JDパワーのEVインテリジェンス担当エグゼクティブ・ディレクター、スチュアート・ストロップ氏は「充電の85%は自宅で行われており、ほとんどのEVオーナーは充電できることをEV所有の利点の一つに挙げているが、問題は休暇の長距離ドライブのような非日常的な使い方をする時にあり、消費者はそれを心配している。公共充電施設の増加ペースが、EVの増加ペースに追いついていない」と指摘する。

 しかし、EVに対する消費者の考え方も2〜3年前とは変わったことは確かで、航続距離の長いEVの増加やEVのランニングコストに関する認識の高まりで、通勤時間が長くなればなるほど燃料代の節約につながるため、EVを検討する人は増えている。