Thursday, June 29, 2023 6:33 AM
リオティント、メルボルンに電池研究所
英豪資源大手リオ・ティントは、自社の鉱物が電池メーカーにどのように役立つかに関する理解を深めるため、オーストラリアのメルボルンにある研究拠点に電池試験施設を開設する。
ロイターによると、同社は2021年に電池材料事業を立ち上げ、22年にはアルゼンチンのリンコン・リチウム鉱山を買収した。メルボルンの拠点における研究開発(R&D)の中心となっていたセルビアの大規模なリチウム鉱山開発計画は、地域住民の反対により白紙に戻された。
鉱物部門のシニード・カウフマンCEOは「電池の生産、製造、化学に関する理解を深めるため、エンドツーエンドの電池研究所を建設している。この研究所では、独自の電池を製造し、電気自動車(EV)用電池など、実際の用途で当社の鉱物やその他の製品がどのように機能するかを実験できるようになる」と話している。
同氏によると、リチウムの需要は30年までに現在の5倍に高まる見通しで、20年代後半からは大幅な需給不足が予想されている。リオ・ティントの電池研究所は11月までに稼働を開始する予定だ。
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