Monday, July 31, 2023 8:27 AM

マグナ、オンセミからSiC半導体を調達

 カナダの自動車サプライヤー大手マグナ・インターナショナルは、半導体大手オンセミ(onsemi、アリゾナ州)と炭化ケイ素(SiC)マイクロチップの供給に関する10年契約を結んだ。

 オートモーティブ・ニュースによると、マグナは電動ドライブ・システムにオンセミの「Elite SiC」製品を使う予定。SiC半導体は、標準的なシリコンベースの半導体より冷却、加速、充電時間の改善効果が高く、両社は契約期間中に数千万規模のユニット生産を計画している。

 マグナ・パワートレインのディバ・イルンガ社長は「革新的で効率的な電気駆動システムを顧客に提供し続けるためには、SiCチップの確実な供給が不可欠」と述べ、マグナは今回の供給契約締結に加え、ニューハンプシャー州とチェコの工場で、オンセミ向けにSiC関連の新しい装置に4000万ドルを費やすことを約束している。新設備は「将来の供給確保」に役立つという。

 SiC半導体は、電気自動車(EV)用途に適しているため需要が高いが、一般的なシリコン半導体よりも高価で生産が難しい。ここ数カ月はSiC半導体の供給を確保するサプライヤーの動きが活発で、ボルグワーナーもオンセミとの供給契約を拡大したばかり。この長期契約は10億ドル以上と評価され、ボルグワーナーはオンセミのSiC半導体を「Viper」パワーモジュールに使う予定だ。

 6月には独ビテスコ・テクノロジーズが日本の半導体大手ロームと10億ドルの契約を結び、2030年までのSiC半導体供給を確保した。

 一方、自動車サプライヤー世界最大手のロバート・ボッシュは4月、カリフォルニアのTSIセミコンダクターズを買収し、26年までにカリフォルニア州ローズビルの受託生産工場をEV用SiCマイクロチップの供給源にすると発表した。ボッシュはローズビル工場の刷新に15億ドルを費やす予定。