Tuesday, August 01, 2023 6:54 AM

生成人工知能がもたらす経済効果の大きな職種や業種

 マッキンゼー(McKinsey)は、生成人工知能がもたらす経済効果に関する最新の調査報告書のなかで、1)顧客対応、2)販促および営業、3)ソフトウェア工学、4)研究&開発という4つの分野での影響が特に大きいという調査結果を明示した。

 ベンチャービート誌によると、それらの職種または業種では、「付加価値の75%」が生成人工知能によってもたらされる、と同社は試算した。

 顧客対応業務については、「今回の調査の結果、北米の銀行や通信、公共事業会社らが行う顧客との接触のおよそ半分では、人工知能にかぎらず、機械によってすでに処理されていることが判明した」「各社の自動化の度合いにもよるが、生成人工知能よって、人間が対応しなければならない量をさらに最大50%削減できると推定できる」とマッキンゼーは報告した。

 販促および営業については、より個人化(個別化)されたインテリジェント・コンテントを生成人工知能で自動作成することで、「販促機能の生産性を販促支出全体の5〜15%で向上させることができ」、販売業務過程の生産性を世界全体で3〜5%向上できる、と同社は予想した。

 ソフトウェア工学では、「最初のコード・ドラフトの生成やコードの修正およびリファクタリング、根本原因の分析、新しいシステム設計の生成」の過程を生成人工知能が迅速化することで、ソフトウェア開発の生産性が20〜45%向上すると予想される、とマッキンゼーは報告した。

 研究&開発に関しては、「製品設計者が材料をより効率的に選択かつ使用することで生成人工知能がそのコスト削減に寄与する」「また、製造工程のための設計を生成人工知能によって最適化することで、物流や生産におけるコスト削減につながる」と同社は予想を示した。

https://venturebeat.com/ai/mckinsey-report-finds-generative-ai-could-add-up-to-4-4-trillion-a-year-to-the-global-economy/