Monday, October 23, 2023 6:51 AM

加州トラック業界、州の無公害車規則の差し止め要請

 トラック運送業界団体のカリフォルニア州トラック協会(CTA)はこのほど、2042年までに州内の全てのトラックを無公害車に切り替えるよう義務付ける州の規則は、業界の存続を脅かすとして差し止めを求める訴訟をカリフォルニア州東部地区連邦地裁に起こした。

 ロイターによると、CTAは同訴訟で、カリフォルニア大気資源委員会(CARB)が24年1月1日から施行する同規制「アドバンスト・クリーン・フリート」の差し止めによる救済を求めている。CTAのエリック・ザウアーCEOは「州のトラック運送業界は、この規則が業界の抜本的転換のために非現実的な期限を設定していることなどに懸念を抱いている」と述べた。

 CARBが実施を予定している規制は、トラックを50台以上所有する運送会社および港湾や鉄道駅構内に乗り入れるトラック運転手に対しては35年までに、そのほかの全てのトラックは42年までに電動トラックなどの無公害トラックに切り替えるよう義務付けている。

 CTAは訴状で、CARBが規則の有効化で必要な連邦環境保護局(EPA)による適用除外の認可を受けていないと主張。またEPAが除外の認可を与えることができるかに関しても異議を唱えており、適用除外が認められるまでは規則を施行できないと主張している。