Thursday, February 22, 2024 6:37 AM
IT業界リーダーら、サンフランシスコに回帰
新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)期にサンフランシスコを出て行ったIT業界のリーダーらが、元の拠点に戻り始めている。
◇強固な産業構造
ウォールストリート・ジャーナルによると、新型コロナの大流行時には、自治体は機能不全に陥り、生活費も高すぎると批判しながらシリコンバレーの投資家、経営者の多くが別の都市に移って行った。ハイテク企業の創業者らは当時、ベイエリア(サンフランシスコ周辺)以外でも資金調達はできると宣伝し、従業員には在宅勤務を奨励した。
しかし4年が過ぎた今、サンフランシスコでは技術産業が復活している。起業家や投資家は人工知能(AI)の熱気に沸く街に再び集まり、シリコンバレーのリーダーらは地元の政治に関与し、家族や企業にとってもっと安全な場所にするため市の施策や活動に資金を投入。さらに投資家らは、新興企業にベイエリアに戻って従業員をオフィスで勤務させるよう働きかけている。
ニューヨークのベンチャー企業シャイン・キャピタルの創業者モー・コイフマン氏は「過去50年以上にわたって築かれたサンフランシスコのような産業構造は、パンデミックなどですぐ滅びるものではない」と語る。一流のベンチャー企業がベイエリアにいる必要がある理由は、スタンフォード大などの大学に近いことだという。シャイン・キャピタルは1月、サンフランシスコにオフィスを開設した。