Friday, May 31, 2024 7:11 AM

フロー、新型EV充電器の生産開始〜15分で80%充電が可能に

 北米のEV充電ネットワーク大手フロー・サービシズUSA(Flo Services USA、本社カナダ)は、ミシガン州オーバーン・ヒルズで新型充電器「FLO Ultra」の生産を開始した。

 エレクトリック・カーズ・リポートによると、「FLO Ultra」は、究極の急速充電体験を提供するという同社の約束を実現する製品で、出力320キロワット(kW)のデュアルポート電源構成によって、ほとんどのEVを15分で容量80%まで充電できる。

 ルイ・トレンブレイ社長兼CEOは「ユーザーの42%が月に1回以上DC(直流)急速充電器を利用し、60%が複数の都市を移動する際にこれを利用しており、EVへの移行の下支えに急速充電の選択肢が不可欠なのは明らか。当社はFLO Ultraのような堅牢で信頼性の高い急速充電ソリューションを提供することで、この重要なニーズに応えていく」と話している。

 これらの充電器は、国家EVインフラプログラム(NEVI)の基準およびバイ・アメリカ法に準拠して設計されており、消費者の航続距離不安を和らげ、EVへの信頼向上を目的に、全米にまとまったEV充電ネットワークを構築するという連邦政府の政策を支援する設備となっている。

 「FLO Ultra」の特徴は、FLOの新しい電動ケーブル管理システム「EZLift」で、ケーブルが地面に付かない設計になっており、車両ポートの配置に関係なくEVにコネクター(給電口)が届くようケーブルを長くしてある。

 最も重要なのは、電動システムによってケーブルが軽く感じられ、操作しやすく、利用者の負担が軽減される点にある。生産開始前には、各充電器にフローの高水準な耐久性と信頼性(稼働率98%を含む)試験が実施されており、出荷の拡大に伴い「FLO Ultra」は公共充電ステーションで見慣れた充電器となって、EVドライバーに迅速で簡単、効率的な充電ソリューションを提供すると期待される。