Wednesday, September 11, 2024 7:18 AM

ベントラー、フロリダに自動運転シャトル工場建設へ

 オーストリアの自動車部品、鋼管大手ベントラー・グループ(Benteler Group)の自動運転車(AV)開発部門ホロン(Holon)は、フロリダ州ジャクソンビルに自動運転シャトル(送迎バス)の組立工場を建設する。

 アセンブリー・マガジンによると、2026年に50万平方フィートの工場を開設する予定で、最大15人を乗せて最高時速37マイルで公道を走れる電動車を量産する。運転手のいないシャトルの用途としては、ライドプーリング(相乗り)、配車サービス、交通機関の定期運行などが見込まれ、州政府や地方自治体だけでなく、空港、遊園地、動物園、大学、医療施設、国立公園などが顧客候補になる。

 ホロンにとっては初の米工場で、立ち上げ段階を経て27年までには最大150人を雇用する予定。年間約5000台のAVを生産し、より簡単かつ迅速に世界中の市場に進出できるようにする。

 ホロンのヘニング・フォン・ワッツドルフCEOは「米国はAVに対する開放的で支援的な規制の枠組みがあり、当社にとっては理想的な環境だ」と話している。

 地元当局は、ホロンの新工場が「フロリダ初の自動車メーカー」になると説明しているが、かつてフォードが1925年から32年までジャクソンビルで世界初の大量生産車「モデルT」を製造していた。