Wednesday, October 26, 2016 10:23 AM
中国「被爆者」明記に反対 オバマ氏訪問歓迎も異議
日本が国連総会第1委員会(軍縮)に提出した核兵器廃絶決議案の採決で、中国が反対する方針を固めたことが分かった。中国の傅聡軍縮大使が26日までに共同通信の取材に応じ、決議案が「被爆者」と明記し交流を促しているのが反対の理由だと明らかにし「(日本が加害者ではなく)戦争の犠牲者との印象を広める戦略だ」と批判した。
決議案が5月のオバマ大統領の広島訪問を歓迎するとした点にも異議を唱え「国連の決議で広島や長崎を強調する必要がないというのがわれわれの立場だ」と述べた。
中国は、日本政府が昨年提出した同様の決議で戦争加害者としての歴史を歪曲していると批判し反対。被爆の惨状を訴え核軍縮の進展につなげるのが決議の目的だが、歴史認識の対立が支障となる構図がこの2年間で定着する異常事態となった。(共同)
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