Monday, December 16, 2024 6:28 AM

フォージバッテリー、コロラドでリチウムイオン電池の生産開始

 材料科学企業フォージ・ナノ(Forge Nano、コロラド州)の商用リチウムイオン電池生産子会社フォージ・バッテリーは、コロラド州ソーントンにあるフォージ・ナノ本社に新設した製造ラインで、重量エネルギー密度300Wh/kgの電池生産を開始した。

 グローブニューズワイヤーによると、エナジーテック・ソリューション(ETS)が装備した製造ラインは、生産能力がメガワット時(MWh)規模。フォージ・バッテリーはこれで、ノースカロライナ州モリスビルにギガファクトリー(大規模工場)を建設する間、注文を迅速に処理できるようになる。

 フォージ・バッテリーは、エネルギー省の製造エネルギーサプライチェーン局(MESC)から最大1億ドルの助成金獲得交渉の権利を与えられたことで同社の国内産リチウムイオン電池の需要が急上昇している。これに応えるため、コロラド州の補助的な製造ラインを活用して高エネルギー電池の生産を増やし、顧客との交渉を有利に進める考えだ。

 コロラドの製造ラインでは、モリスビルのギガファクトリーに生産を移行するまで21700円筒形電池を生産する。同製造ラインは一回り小さい18650電池の生産設備も備えている。

 フォージ・バッテリーのプロトタイプ電池は、7月から顧客によって試験運用が進められており、商用トラック、家電、航空宇宙・防衛産業分野で性能が検証されている。