Friday, March 28, 2025 8:10 AM
リビアン、マイクロモビリティー事業を設立
新興EVメーカーのリビアン・オートモーティブ(Rivian Automotive、カリフォルニア州)は、新しくマイクロモビリティー事業を立ち上げ、分社化する。マイクロモビリティーは、普通の自動車よりも小型の短距離移動を目的とした交通手段で、新事業は小型電動車を開発する。
ブルームバーグによると、新会社の名称はオルソー(Also)。リビアンとベンチャーキャピタルのイクリプスが計1億500万ドルを出資する。リビアンは少数株主となり、リビアンのRJ・スカリンジCEOは取締役に就任する。
新会社の社長となるリビアンの幹部クリス・ユー氏によると、普通の車より小さなプラグイン車を求める消費者にとって現在の選択肢は限られており、「リビアンのようなパーソナライズされた体験が不足している」。オルソーの具体的な車両展開は不明だが、リビアンの技術基盤は電動自転車のほか、短距離用のEVや超小型車などを含む三輪・四輪車に応用できるという。
2025年秋には主力となる消費者向け製品を発表して、26年には米国で販売を開始し、同年後半には欧州にも進出する予定で、その後はアジアや南米でも消費者用と業務用に製品の発売を目指す。当初は加州パロアルトのオフィスを中心に約70人の従業員でスタートし、発売が近づいた時点でカスタマーサポートなどの分野を増やしていく。
ゴルフカートのような超小型モビリティーを移動手段に想定した地域は全米にあるが、消費者がEVの代わりとして選択するには、より価格面で説得力のあるソリューションと、より良い体験の提供が必要になる。オルソーの製品ラインは関心のあるすべての消費者にとって適当な価格帯となる見込みで、リビアンとの関係がサプライチェーン(供給網)の合理化に役立ち、将来的には部品の共有につながる可能性もあるという。