Tuesday, April 01, 2025 6:52 AM

ボッシュ、電解装置部品を生産へ〜水素事業で数十億ユーロ見込む

 ボッシュは26日、水素製造用の電解装置部品の生産を始めると発表した。2030年までに水素事業で数十億ユーロの収益を見込んでいる。

 ロイターによると、ドイツの産業界は、鉄鋼や化学など電化ができず環境汚染度の高い部門の温室効果ガス排出量を削減し、輸入化石燃料への依存を減らすため、将来のエネルギー源として水素への依存を高めたいと考えている。

 電気エネルギーを使って水から水素を分離する電解装置は、水素製造のカギとなる。ボッシュは燃料電池の専門知識と大規模生産の経験を活用して、より効率的かつ低コストで水素を製造する計画だ。

 31日から始まる国際産業見本市ハノーバーメッセで、システム全体の出力が2.5メガワット(MW)の新しい水電解スタック「ハイブリオン(Hybrion)PEM」2台を公開する。水電解スタックは、プロトン交換膜(PEM)型電解装置の中核機器。

 ボッシュは産業機器メーカーの独FESTとともに、同スタックを南部バイエルン州バンベルクの工場で生産し、4月から正式に販売する予定。同社はすでに約100MW分の注文を受けているという。