Tuesday, April 08, 2025 6:59 AM

テスラ、百度と高度運転支援システムで提携

 テスラは検索大手の百度(バイドゥ)と中国における高度運転支援システム(ADAS)の向上に取り組んでいる。関係者2人が明らかにしたと、ロイターが報じた。

 テスラは2月、中国で「フルセルフドライビング(FSD)」のアップデートを提供したが、イーロン・マスクCEOが約束した完全自動運転には及ばず、顧客から不満の声が上がっていた。

 バイドゥはテスラの北京事務所に地図作製チームのエンジニアを派遣して、道路の車線や交通信号などのバイドゥのナビゲーション地図情報とFSDバージョン13との統合の改善に取り組んだ。関係者は、より正確で新しい地図情報を使ってFSDバージョン13の中国の道路知識を高めると説明した。

 テスラのFSDシステムは米国では、人工知能(AI)による現地情報の学習が走行改善に役立つため、ナビゲーション地図が正確であることや最新であることが必須ではない。しかし中国ではデータ法が理由で、テスラはEV200万台から得たデータでシステムに学習させることができない。また、同様のソフトに追加料金を課さない比亜迪(BYD)や小鵬汽車(シャオペン)などからの圧力も強まっている。