Thursday, October 27, 2016 11:01 AM

金正恩氏制裁に強い不満 北朝鮮「核抑止力が必要」

 北朝鮮の韓成烈外務次官らと先週接触した米国の元朝鮮半島大使、デトラニ氏は26日、共同通信の取材に応じ、北朝鮮側が米政府による金正恩・朝鮮労働党委員長への制裁発動は「無礼だ」などと一連の制裁強化に強い不満を示し「安全保障上の懸念から核抑止力を必要としている」と述べたと明らかにした。

 米国の圧力を理由に核開発に固執する北朝鮮の姿勢が改めて浮き彫りになった。北朝鮮の5回目の核実験を受け米国はさらなる制裁強化を図っており、核問題の解決に向けた米朝間の公式対話を行うのは難しそうだ。

 デトラニ氏は同じく元朝鮮半島大使のガルーチ氏らと共に21、22両日にマレーシアのクアラルンプールで韓氏らと面会し、朝鮮半島情勢について意見を交わした。(共同)