Friday, October 28, 2016 10:12 AM

トランプビル建設で汚職か ブラジル・リオの再開発

 ロイター通信によると、ブラジル検察当局は27日、大統領選の共和党候補トランプ氏が経営する不動産会社がビル建設を巡る汚職に関与した疑いがあるとの見方を示した。同社は今年8月のリオデジャネイロ五輪に向けた港湾再開発で「トランプタワー」の名称を持つ38階建てのビル5棟を建設する計画だった。

 検察当局は、ブラジルの年金基金が建設権を買い取った後に売却した疑惑を捜査しており、同社は「不審な方法で特別扱いを受けた」としている。一方、ビル建設に関係する会社の幹部は疑惑を否定している。

 トランプ氏は2013年にツイッターで「リオの港湾地区にトランプタワーで革命を起こす」と発言していた。リオ五輪準備を巡っては大幅な遅れが続き、トランプタワーも五輪前に2棟が完成する予定だったが、現段階ではいずれも着工すらしていない。(共同)