Friday, October 28, 2016 10:13 AM

モスルへ数万人強制移動 イスラム国、人間の盾か

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は28日、イラク軍などが奪還作戦を続ける過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点北部モスル市内に、ISが数万人規模の住民らを周辺部から強制移動させた可能性があることを明らかにした。人間の盾に使う恐れがある。

 またISは、命令に従うのを拒んだ市民や元イラク軍関係者ら計232人を殺害したという。

 イラク第2の都市モスルには、国連によると、最大で市民150万人が取り残されている。イラク軍側は17日に開始した奪還作戦でこれまでにモスル周辺の数十の集落を奪還したが、市民の保護が大きな課題となっている。(共同)