Tuesday, August 18, 2026 7:08 AM

ロボタクシー悩ます乗客も〜熟睡・飲食・車内出産など

 自動運転タクシー(ロボタクシー)は、停電による交差点での立ち往生や規制区域への侵入といった技術的な課題のほかにも、乗客が眠り込む、飲み物や食べ物をこぼす、おう吐する、急病になる…といった予測不能な行動に伴うさまざまな問題に直面している。これらの問題は自治体の負担を増やし、ロボタクシー普及の障害にもなりつつある。

◇医療機関への通報急増

 ブルームバーグによると、疲れや酒酔いなどで乗車中眠り込んでしまう利用者は非常に多く、複数のロボタクシー企業が車両を走らせるテキサス州オースティンの警察や消防はそんな人々を「スリーパーズ」と呼んでいる。

 オースティン・トラビス郡救急医療サービス(EMS)には、ウェイモがサービスを始めてから最初の9カ月間だけで99件の通報があった。普通のタクシーや配車サービスなら運転手が大声で呼びかけたり肩を揺すったりして客を起こせるが、無人のロボタクシーでは遠隔サポート担当者がスピーカーで呼びかけたり、車内カメラで様子を確認し、反応がなければ社内規定に従って緊急通報することになる。

 通報を受けた救急隊員は、最悪の事態を想定して出動する。オースティンでは遠隔担当者が乗客の呼吸を確認できない場合、心臓発作の可能性がある案件として扱うが、実際に乗客を病院へ運ぶ必要がある通報は約3%にとどまる。それでも隊員らは時間を拘束され、負担が増え、本当に必要とされる現場へ行けなくなる恐れが生じる。