Monday, October 31, 2016 10:40 AM

FBI、メール捜査本格化 投票日前の終了困難か

 大統領選の民主党候補クリントン氏の私用メール問題で、連邦捜査局(FBI)は、新たに見つかったメールの捜索令状を取り、10月30日、再捜査を本格化させた。必要な日数は不明だが、11月8日に迫った投票日までに「終わる見込みはない」(ニューヨーク・タイムズ)とみられる。

 FBIのコミー長官は28日、議会に捜査再開を通知した。通常は秘匿する捜査状況を選挙直前にもかかわらず公にしたのは、クリントン氏の訴追判断を見送ったことで共和党候補トランプ氏側から激しく非難されていたことが背景にある。

 新たなメールの存在を隠して、仮に漏れれば「再びかばった」と批判される局面だった。「自分が大統領になればクリントン氏は刑務所行き」と主張するトランプ氏は公表を歓迎したが、直前の公表には問題もある。(共同)