Monday, October 31, 2016 5:41 PM

仏難民キャンプ撤去完了 北部の港町カレー

 英仏海峡に面したフランス北部の港町カレーに英国行きを図る難民や移民ら6000〜8000人が集まり、「ジャングル」と呼ばれる劣悪な環境のキャンプで暮らしていた問題で、地元パドカレー県は10月31日、住人が退去した後の施設撤去を完了したと発表した。

 当局は24日から約1週間で住人ら5000人以上をバスに分乗させ、国内300カ所以上の一時居住施設に移送。キャンプを立ち入り禁止とした上でテントや小屋などを重機で撤去した。

 一部の住人らは自らパリなどに移ったほか、撤去計画を知ってドイツなど周辺国から集まった移民、難民らがキャンプ住人向けのバスに便乗したとされる。パリでは31日朝までに路上や鉄道高架下に設置したテントなどで新たに居住を始めた人が2000人以上いることが分かり、警察が身元確認などに着手した。(共同)