Tuesday, November 01, 2016 10:14 AM
IAEA、溶融塩炉で会合 開発加速へ20カ国参加
国際原子力機関(IAEA)は燃料にウランではなくトリウムを用いる次世代原子炉「溶融塩炉」の国際会合をウィーンの本部で初開催し、研究開発の加速に向けた議論を始めた。日米を含む約20カ国の国立研究所や大学の研究者が参加した。もんじゅ(福井県)の挫折で高速炉開発の先行きが見通せない中で、次世代炉の新たな選択肢を探る。
会合は現地時間の10月31日朝(日本時間31日夕)に始まり、11月3日昼(同3日夜)まで開催する。日本からはNPO法人「トリウム溶融塩国際フォーラム」(横浜市)の吉岡律夫名誉理事長が出席した。インドネシア政府の規制当局の担当者や、英国とカナダのベンチャー企業も参加した。
会合は非公開だが、吉岡氏によると、テネシー州のオークリッジ国立研究所の担当者が米国の近況を報告。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が出資するベンチャーが溶融塩炉の研究に乗り出したことなどを話した。(共同)
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