Tuesday, November 01, 2016 5:47 PM

まだまだ面白いことある 東京大教授の古澤明さん

 超微小な光の粒「光子」を使い、情報を瞬間的に転送させる「量子テレポーテーション」の実験に世界で初めて成功。紫綬褒章の知らせに「新しい分野なので難しいと思っていた。なぜ僕なのか、というのが率直な感想だ」と驚く。

 東京大で修士課程修了後、ニコンに入社し1996年に渡米。98年、カリフォルニア工科大の研究室で実験に成功し、国際的に注目された。

 帰国後は東京大に転じ、量子テレポーテーションの性能を高めることに力を注ぐ。「われわれのシステムは規模という意味ではほとんど実用化レベルだが、精度が足りない。精度を高めるための研究をしたい」(共同)