Wednesday, June 29, 2016 10:36 AM

トルコ空港テロ、41人死亡 「イスラム国」犯行か

 トルコの最大都市イスタンブールのアタチュルク国際空港で28日夜(日本時間29日未明)、武装した3人が警官らを銃撃した後に次々と自爆し、ロイター通信によると、地元当局は29日、41人が死亡、239人が負傷したと明らかにした。ユルドゥルム首相は過激派組織「イスラム国」(IS)の犯行の可能性が高いと指摘、当局は空港の監視カメラを分析するなど3人の特定を急いだ。犯行声明は出ていない。

 内戦が続くシリアと国境を接するトルコでは近年、イスラム過激派組織や少数民族クルド人勢力によるテロが相次いでいる。厳重な警備を敷いてきた国際空港での大型テロ発生は、エルドアン政権にとって大きな打撃となった。

 同空港は中東と欧州、アジアを結ぶ世界有数の国際ハブ空港。多くの観光資源を擁するトルコの玄関口で、日本人を含む多数の外国人旅行者が利用する。ISが犯行声明を出した3月のベルギー同時テロでも国際空港が標的の一つになり、男2人が自爆した。(共同)