Friday, November 04, 2016 11:24 AM

朴大統領、捜査受け入れ 国民に謝罪、退陣否定

 韓国の朴槿恵大統領は4日、親友の崔順実容疑者(60)の国政介入疑惑に関し、テレビを通じ国民向け談話を発表し、謝罪した。「検察の捜査に最大限協力する」と明言、自らへの捜査や独立した特別検察官の設置も受け入れると表明した。「過ちが明らかになれば私も全ての責任を取る」と述べる一方、国政の空白が生じてはならないと強調、退陣する意思がないことを明らかにした。

 検察は3日深夜、大統領府高官との職権乱用の共犯容疑などで崔容疑者を逮捕。朴氏が関与したかどうかが捜査の最大の焦点になっており、朴氏本人への捜査は不可避の情勢だ。朴氏が検察の事情聴取を受ければ、現職大統領としては初めて。

 韓国ギャラップが4日発表した世論調査で朴氏の支持率は5%まで下落、同社の調査では1987年の韓国民主化以降、最低を記録した。5日にはソウル都心で数万人規模の大規模集会が予定されており、事態が収拾に向かう気配はない。(共同)