Friday, November 04, 2016 5:47 PM

朴氏が拠出金増額指示か 疑惑財団、韓国紙が報道

 韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実容疑者の国政介入疑惑で、韓国紙ハンギョレは5日までに、崔容疑者による私物化が指摘される「ミル財団」と「Kスポーツ財団」への企業拠出金について、朴氏自らが、当初目標の計600億ウォン(約54億円)から計1千億ウォンへの増額を指示していた疑いが浮上したと、複数の企業関係者の話を基に伝えた。

 同紙によると当初の目標は両財団にそれぞれ300億ウォン。朴氏は昨年7月、サムスン電子の李在鎔副会長や韓国ロッテグループの重光昭夫(韓国名・辛東彬)会長ら複数の企業トップと会い、支援を要請した。

 ところが、朴氏は同年10月になり、スポーツや文化振興など「財団の設立趣旨が良い」との理由で、要請先の企業を増やし、両財団にそれぞれ500億ウォンずつ集めるよう周辺に指示。新たに依頼を受けた企業の中には「うちはスポーツや文化とは関係ない」などと拒否する社もあったといい、結果的に両財団で計約774億ウォンにとどまった。(共同)