Wednesday, November 09, 2016 10:27 AM

日本受注の原発計画白紙 ベトナム、財政難理由に

 ベトナム政府が、日本などが受注を決めた中部ニントゥアン省の原発建設計画を白紙撤回する方針を決めたことが分かった。ベトナム国会は9日、政府が計画の中止を求める決議案を10日に提出すると明らかにした。

 ベトナム共産党は厳しい財政状況を踏まえ、原発計画を見直すよう政府に指示していた。原発輸出を成長戦略の一つに位置づける安倍政権にとって大きな打撃となる。国会は決議案を22日に採決にかける方針で、政府案通りに可決される可能性が高い。

 ベトナム電力公社関係者は、原発推進という政府方針自体は変わらないとしているが、同国の原発計画が当面、棚上げされることは確実だ。(共同)