Wednesday, November 09, 2016 10:30 AM

歓迎や祝福、中露中心に 「狂った世の中」と危惧も

 大統領選で9日、共和党候補の実業家トランプ氏が勝利したことに対し、オバマ政権と溝を深めてきたロシアや中国を中心に歓迎する声明や祝意表明が相次いだ。一方、「気の狂った世の中になる」「大衆迎合(ポピュリズム)政治の勝利だ」などと身構える声も上がった。

 シリアやウクライナ問題で米国と鋭く対立してきたロシアのプーチン大統領は、トランプ氏に祝電を送り「危機的な状況に陥っている米露関係から脱するよう、共に取り組みたい」と呼び掛け、関係改善に意欲を示した。

 中国はトランプ氏が「米国第一」を掲げ、オバマ政権が進めた「アジア重視戦略」を後退させることに期待。同氏が「利を重視し義を軽視する」と分析し、経済関係での協力を軸に良好な米中関係を築けるとみている。(共同)