Thursday, November 10, 2016 12:11 PM

人民元、6.8元台に下落 6年2カ月ぶり安値

 10日の上海外国為替市場で人民元が対ドルで下落し、中国外貨取引センターによると、夜間取引で一時1ドル=6.8元台をつけた。2010年9月以来、約6年2カ月ぶりの元安水準。大統領選で勝利したトランプ氏の経済対策への期待によるドル高傾向が背景にあるとみられる。

 リーマン・ショックが起きた08年から10年6月にかけて、中国政府が人民元相場を固定した際の水準1ドル=6.82元に接近した。当局が輸出の下支えにつながる元安を一定程度、容認しているとの見方もある。

 外貨取引センターが算出した人民元レートは、午後11時(日本時間11日午前0時)時点で1ドル=6.8048元だった。中国人民銀行(中央銀行)は10日朝、取引の基準値を1ドル=6.7885元と、前日より元安に設定していた。(共同)