Friday, November 11, 2016 10:05 AM

「独身の日」取引過去最高 日本企業、越境販売に商機

 中国で「独身の日」と呼ばれる11日、電子商取引最大手のアリババグループが傘下のネット通販サイトで毎年恒例の値引きセールを実施した。午前0時(日本時間午前1時)に始まり、取引額は1000億元(約1兆5600億円)を超え過去最高だった昨年の実績を上回った。中国経済は減速傾向だが、厚みを増した中間層の消費の旺盛さを見せつけた。

 アリババはネットを通じて外国製品を売買する越境通販に力を入れており、カルビーなど多数の日本企業も参加。越境通販は、中国で工場や販売網を整備することなく、中国人消費者に商品を売ることができるため有望な商機になっている。

 カルビーは初めて独身の日セールに参加。予約段階で売り切れたり、販売開始から30分で完売したりした商品が出たという。担当者は中国人消費者のネット上での「爆買い」に「やはりすごい」と驚いた様子で話した。(共同)