Tuesday, November 15, 2016 10:27 AM
駆け付け警護を閣議決定 安保法任務、初めて付与
政府は15日の閣議で、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣する陸上自衛隊に、安全保障関連法に基づく新たな任務「駆け付け警護」を付与することを決定した。3月の法施行後、可能となった新任務の付与は初。来月12日から実施する。安保関連法により武器使用の範囲が拡大された自衛隊の海外任務が、実際に始まる。現地の治安情勢は流動的で、戦闘に巻き込まれる危険性が増す懸念は拭えない。自衛隊の海外活動は、踏み入ったことのない新たな領域に入った。
安倍晋三首相は15日の参院の特別委員会で、南スーダン情勢に関し「自衛隊の安全を確保し、意義のある活動が困難であると判断する場合、撤収をちゅうちょすることはない」と述べた。
稲田朋美防衛相は記者会見で、18日に部隊の派遣命令を出し、駆け付け警護と、別の新任務で他国軍との宿営地で武装集団の襲撃に対処する「宿営地の共同防衛」を付与すると表明した。これまで日本は自らの宿営地以外では対処できなかった。新任務の実施地域は、首都ジュバとその周辺に限定するとした。(共同)
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