Wednesday, November 16, 2016 9:59 AM

クムホ・タイヤ買収合戦、アポロが名乗り

 韓国2位、世界14位のタイヤ製造大手クムホ・タイヤ(Kumho Tire)をめぐる獲得競争に、インドのアポロ・タイヤ(Apollo Tyres)が名乗りを上げたことが分かった。

 インドのエコノミック・タイムズによると、9億ドル相当の買収額が予想される獲得候補には、アポロのほか中国の山東玲瓏輪胎(Shandong Linglong Tyre)、伊ピレリを保有する中国国有化学(ChinaChem)、仏ミシュランの4社に絞られた。

 買収には一時コンチネンタル、グッドイヤー・タイヤ&ラバー、横浜ゴムも関心を示したが、いずれも撤退したという。

 取り引きは韓国のウリィ銀行、韓国産業銀行、国民銀行などが債権者に名を連ねる支配持分42%を伴い、クレディスイスが取り仕切る入札が最終段階にあるという。

 2年前に米クーパー・タイヤの買収に失敗したアポロは、クムホの獲得を通じて欧米での事業基盤を強化できる。アポロは9月、米市場参入へ向けタスクフォースを結成した。同社はこのほか、ハンガリーにタイヤ工場を建設する計画を発表し、2017年初頭の生産開始を見込んでいる。