Thursday, November 17, 2016 10:24 AM

EPA交渉加速へ初会合 政府、EUと年内合意向け

 政府は17日、欧州連合(EU)と年内の大筋合意を目指す経済連携協定(EPA)交渉を推進するため、関係閣僚会議を16日付で設置したと発表した。17日には傘下の実務者による作業部会の初会合を開いた。トランプ氏が米大統領選に勝利し環太平洋連携協定(TPP)実現に黄信号がともっており、対EU交渉を加速し自由貿易体制を重視する強い姿勢を示す。

 作業部会の議長を務める萩生田光一官房副長官は会合で「世界的に保護主義的な動きが広がりを見せる中で、わが国が自由貿易を主導する観点からも実現が極めて重要だ」と述べ、関係省庁から出席した幹部に緊密な連携を指示した。

 菅義偉官房長官は17日の記者会見で、EUとのEPAで合意すればTPPにも「影響はあるだろう」との期待感を示した。(共同)