Monday, November 21, 2016 10:22 AM

独首相が4期目出馬表明 「困難な時代に全力」

 ドイツのメルケル首相は20日、来年秋の連邦議会(下院)選挙に、党首を務める与党・キリスト教民主同盟(CDU)の首相候補として出馬し、首相4期目を目指す意向を正式に表明した。首都ベルリンで記者会見し「困難で不安定な時代だが、経験や与えられた能力を生かして全力を尽くす」と決意を述べた。

 メルケル氏は欧州連合(EU)の「盟主」とされ、選挙結果は英国のEU離脱問題やポピュリズム(大衆迎合政治)の台頭で揺れる欧州政治の行方を左右しそうだ。CDUが敗れてメルケル氏が続投に失敗すれば、EUの結束が弱まる可能性がある。

 メルケル氏は難民受け入れに寛容な姿勢を示して国民の批判を浴び、支持率は8月、過去5年で最低の45%に落ち込んだ。同氏は記者会見で「社会は分断しており、かつてない難しい選挙になる」と語った。(共同)