Wednesday, November 23, 2016 6:25 PM

イラク、原油減産受け入れ OPEC、協調へ前進

 ロイター通信によると、イラクのアバディ首相は23日、石油輸出国機構(OPEC)が正式決定を目指す原油減産について「イラクは一部を担う」と述べ、受け入れを表明した。バグダッドで記者団に語った。減産免除の主張を一転させたことで、OPECは協調に向けて前進した。

 アバディ氏は「イラクの権利を守りたいが、原油価格の引き上げを優先する」と説明した。OPEC加盟国で生産高2位のイラクは、過激派組織「イスラム国」(IS)との戦闘の費用を賄うには原油から上がる収入が必要として、減産対象から外すよう求めていた。

 OPECは30日の定時総会で、政情不安で生産高が落ち込んでいるナイジェリアとリビアを除く残りの12カ国が生産高を4.0〜4.5%引き下げる案を協議するとされる。(共同)