Monday, November 28, 2016 10:37 AM

反体制派アレッポで敗勢 シリア、支配地3割失う

 シリア内戦の激戦地、北部アレッポで28日、ロシア軍の支援を受けるアサド政権軍などが攻勢を強め、反体制派が支配する市東部地区を南北に分断、北側一帯を制圧した。シリア人権監視団(英国)が発表した。監視団のアブドルラフマン代表は「反体制派は支配地の3割を失った。内戦下で最大の敗北だ」と指摘。反体制派は敗勢が強まり、窮地に追い込まれた。

 アレッポは内戦全体の行方を左右する要衝。政権側はアレッポの完全制圧を目指す。当面はアレッポ市東部が南北に分断された状況が続くとみられる。

 また監視団によると、同日までに反体制派地域の住民ら約1万人が政権支配地域に脱出した。過去最大規模の人数で、反体制派を支える民意にも動揺がうかがえる。(共同)