Monday, November 28, 2016 4:53 PM

日米文書開示訴訟が結審 那覇地裁

 米軍北部訓練場(沖縄県国頭村、東村)に続く県道の共同使用に関する文書を、県が日米両政府の同意なしに開示決定したのは違法だとして、国が決定取り消しを求めた訴訟は29日、那覇地裁(森鍵一裁判長)で結審する。

 訴状などによると、日米両政府は1990年、米軍への提供区域内にある県道70号に関し、日米地位協定に基づき共同使用することを決定。両政府と県は同年に協定書を結んだ。日米両政府は「双方の合意なしに協定書などの文書を公表しない」と取り決めている。

 だが県は、県内の男性からの文書開示請求に対し、昨年2月、情報公開条例に基づいて協定書などの文書を開示する決定をした。沖縄防衛局は開示しないよう求める意見書を県に提出していた。(共同)