Friday, July 01, 2016 10:14 AM

年内英EU交渉は困難 保守党首選の主要候補

 英国のキャメロン首相の辞意表明に伴う与党保守党の党首選で、主要候補の1人のゴーブ司法相は1日、ロンドンで記者会見を開き、年内の欧州連合(EU)との離脱交渉入りは難しいとの見通しを示した。主要候補のメイ内相も同様の考えを表明しており、交渉は来年以降になる可能性が強まった。

 EU側は6月下旬の首脳会議で可能な限り早期の離脱交渉入りを要求した。交渉を担う次期英首相を選ぶ党首選の主要候補2人が先延ばしの考えを示したことでEU側の反発は必至。英EU関係の不安定な時期が長引き、世界経済にも影響が出そうだ。

 党首選には離脱派のレッドソム・エネルギー閣外相とフォックス元国防相、残留派のクラブ雇用・年金相も立候補した。国民投票で離脱派を率いたジョンソン前ロンドン市長は出馬を断念。ジョンソン氏支持票の行方も焦点の一つだ。(共同)