Friday, July 01, 2016 10:15 AM

台湾海軍、ミサイル誤射 漁船が被弾、1人死亡

 台湾国防部(国防省)は1日、海軍の艦艇が同日朝、台湾南部の軍港で、点検作業中だったミサイルを誤って発射したと発表した。ミサイルは中国の方向へ飛び、台湾海峡の澎湖島南方沖の海上に落下、台湾漁船に当たり船長1人が死亡、船員3人が負傷した。

 林全行政院長(首相)は「とても心苦しく申し訳ない」と謝罪を表明した。国防部が誤射の原因を調べている。

 台湾の中央通信社によると、中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の張志軍主任は「(中国への)影響は非常に深刻」で「台湾側は責任ある説明をするべきだ」と語った。台湾では5月に独立志向の民主進歩党(民進党)に政権が代わり、中台関係がぎくしゃくしており、今後も尾を引く可能性がある。(共同)