Tuesday, November 29, 2016 10:31 AM

朴大統領、条件付き辞意 「国会に進退委ねる」

 韓国の朴槿恵大統領(64)は29日、親友の崔順実被告との一連の疑惑を巡り、国民向けの談話を発表し謝罪、「任期短縮を含む進退問題を国会の決定に委ねる」と述べ、条件付きで2018年2月の任期満了前にも辞任する意向を表明した。任期途中で実際に辞任すれば1987年の民主化後、初めて。野党は時間稼ぎだと一斉に反発、弾劾を目指す方針。国政混乱の長期化は必至で、日韓関係にも波及しそうだ。

 朴氏は談話で、与野党が「国政の混乱と空白を最小化し、安定的に政権を移譲できる方策」をつくれば、その日程と法の手続きに従い「大統領職から退く」と明言した。

 ただ、与野党の協調実現の道は見えておらず、早期辞任につながるかは見通せない。朴氏に対する弾劾訴追案を12月2日にも採決する意向の最大野党「共に民主党」の秋美愛代表は「弾劾を避けるための小細工だ」と批判。引き続き国会での弾劾手続きを推進する考えを示した。(共同)